合格おめでとう♪

先日、今年のPGAプロテストが終わった。
今年のPGAプロテストは福岡県のザ・クラシックGCで行われた。
この最終ステージで4ラウンドを熟し、50位Tに残った者だけが、PGAのトーナメントプレーヤー資格を取得するわけである。

大きな大きな重圧のなか、この関門を乗り越えた者だけが、本当のプロゴルファーとなる。
この資格認定テストには、トーナメントに出場するためのクオリファイニングトーナメントとは全く違った重圧感があることは、かつて私も経験していることから、彼らの「思い」や「辛さ」をも充分に推し量ることが出来る。

さて今年は48位Tで55名のプロゴルファーが誕生した。
心から「おめでとう」の言葉を掛けると同時に、より一層の精進と、プロゴルファーとしての誇りと人格を養って欲しいと願う。
そう、彼らにとって、合格した「これから」のほうが、これまでよりも遥かに厳しい日々が待ち受けているのだ。

しかし何より嬉しかったのは、うちのスタジオまたは私に関わる研修生が、今年は3名も、このプロテストに合格したことだ。
だが、これからだ。これからが本当に大変だぞ! さらなる奮闘努力を期待する。頑張れぃ!

 

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

第84回 日本プロゴルフ選手権

第84回 日本プロゴルフ選手権が開幕した。
武藤が優勝争いをしている。

もう何年前になるだろうか。
三菱ダイヤモンドカップの火曜日の1番ホールに、「一緒に御願いします!」と、当時まったく無名だった武藤が私の練習ラウンドの組に入って来た。それが私と武藤との出会いだった。
それから、その年は、試合毎の練習ラウンドを彼と一緒にやった。それは武藤という若いプロゴルファーが大変好感の持てる青年だったこともあったが、最初にラウンドしたときの武藤が、ただ飛ぶだけではない光るモノを持っていると感じたからでもあった。
武藤は無名の当時から、少なくとも私の眼には眩しくも光り輝く存在として映っていたのである。
新人の例に漏れず当初は中々予選を通過できなかった武藤だが、夏に開催されたサンクロレラクラシックで初日トップに踊り出た。
しかし翌日の新聞の武藤の記事は非常に小さいモノで、それは恰も新人がラッキーで好スコアを出したかのように書かれてあった。その記事を読んだ私は、記事を書いた旧知の記者に言った。「あんな記事を書いて…後で後悔するよ。武藤は必ずツアーで台頭してくる人間だから」と。しかし武藤には「お前が下手だから、あんな書き方をされるんだ」としか言わなかった。
武藤は度々、「このままでは資金が続きません。予選を通るために飛距離を落としてでも稼ぎたい」と私に言って来た。そんな武藤に私は「ティーショットを曲げて林に入れながらでもアンダーパーで上がって来い。目の前の賞金の為に自分のゴルフを小さくするな」という言葉しか言わなかった。

恨まれていただろうと思う。それは私としても断腸の思いの言葉だったからでもある。稼げないプロゴルファーが週末を、どんな気持ちで過ごすのか…それは私自身が熟知し、身を切られるような言葉だったからに他ならない。が、しかし私は武藤のスウィングを見るたびに感じ、信じていたのである。こいつは世界で最も飛ぶくせに曲がらない凄いプレーヤーになると。。。

その後の武藤は御存じの通り、日本ツアーを代表するプレーヤーに成長し、今やベテランとして活躍するに至っている。

明日は日本プロ最終日。頑張れ武藤!!!

 

 

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