週刊ゴルフダイジェストで連載中の『江連忠・新モダンゴルフ』というレッスンコミックを御存じのかたは多いと思う。
江連プロが先ず一言を発し、その意味を分かり易く漫画を通して読者に伝えるというレッスン連載である。
江連プロの他にも彼のレッスンスクールのインストラクターを始めとした様々なキャラクターが登場するが、その中で異彩を放つ「山中さん」と呼ばれる登場人物がいる。この山中さんは、ともすれば硬くなりがちなレッスン物の連載に、絶妙とも言える笑いのエッセンスを加える非常に味わい深いキャラクターだ。既に御気づきの方もいると思うが、作中の「山中さん」は、このレッスンコミックの原作者=山中賢介さん御本人である。
じつは、この山中賢介という名前はペンネーム。したがって本名は別にあるが、最近の私は、この山中賢介さん御本人と会うたびに、ついぞ「山中さん!」と呼んでしまう有り様である。それほど、作中の山中さんは印象的なキャラクターとも言える。
ずっこけ加減が尋常ではない作中の山中さんは、一般的には有り得ない人物像である。そう、だからこそ笑えるのだ。
この山中さん=山中賢介さんと私は30年以上前からの友人である。
無論、これまで幾度となく一献を交わし交流を深めて来た御人であるが、数年前から忙しくなり、場面場面で会ったりはするのだが中々一献を交わすとまではいかなくなっていた。
歳を重ねることに因って、自分自身の身体でありながら、身動きがママならなくなることは多々ある。
そんななか先般、その山中賢介さんと仕事が一緒になり、仕事が終了した後、新橋の居酒屋で久しぶりの一献を傾ける機会を得た。
近況を手繰る話のなかにも懐かしい気持ちが去来する。山中賢介さんは相変わらずだ。作中の山中さんを地で行く御人柄である。ずっこけかたも昔と何ら変わらない。磊落に笑い続けながら杯を干していく山中賢介さんとの晩は深まっていった。
旧知との一献に互いの近況を知り、また昔話に花を咲かせられるのは人間の特権だと感じた次第もあった。
楽しい晩でした🎵 ありがとう山中さん。
山中さんは現在長野県に住み、農業を傍らに執筆活動を行っている。