「競技用」という規制を。

ゴルフの長い歴史のなかで、様々なゴルフクラブの規制(用具規制)が、変更されたり追加されたりした。
それはクラブ開発が進むなかで「ボールの制動」を司るゴルフクラブが、プレーヤーの技量向上に必ずしも適さない用具として進化を遂げてしまったと判断された場合に起こった、というのが私見である。
クラブを使ってボールを打ち放ち、また転がして、カップと呼ぶ地面に穿たれた穴(ゴール)にボールを収めるという作業をおこなうゴルフは、まずはボールという用具ありき、そして「14本」という使用本数制限のあるゴルフクラブという打球用具の一本一本に、それぞれの特性を持たせて、その時点に於けるボールが置かれた場面場面に対峙していくスポーツである。
ゆえに、それぞれのクラブの飛距離、どれだけのスピンをボールにかけるか、その飛球をコントロールできるか等、プレーヤー個人のスキルや技術によって為される「ボールの制動」に、用具そのものが、その個人のスキルの範疇を凌駕してしまえば、それは明らかにゴルフがスポーツとしての競技性を失ってしまい、興味深いスポーツでは無くなってしまうとも言える。
つまり、飛ばすための肉体のスキルアップや、飛球をコントロールするための練習が意味を為さなくなってしまうのである。

現在ゴルフが抱えている問題の一つに、用具の進化によって、飛距離が大幅に出るようになったということがある。これは、今後の競技ゴルフ(プロゴルフツアーのみならず倶楽部に於ける月例競技なども含む)に、徐々に、しかし確実に、大きな影を落とす要因となり得るだろう。その理由の最たるものは、用具の進化によって飛距離が大幅に伸びたことによって、相対的にゴルフ場が短くなり過ぎてしまうことで起こる、『ホールの短尺化現象』に他ならない。
今から数年前、ウッドクラブの反発規制や長さ制限が起こり(飛距離増大の制御)また、フェース面の溝規制などが起こった。しかし、ここで私の考えを述べさせて頂けば、いま最も規制を要する点は『飛距離追及型の用具』に更なる一石を投じること。それはボールに対する規制も然り、クラブに対する規制も然りである。

そこで提案がある。
例えば、ゴルフクラブの重さ。少なくとも競技ゴルフに於いては(男子60歳以下の競技ゴルフと定義しても良いだろう)クラブの総重量(一本のクラブの重さ)を「380g以上かつ580g以下」に規制する。併せて、長さに対して「43インチ以下」といった規制を加えるのである。長さに関しては、「60度測定法で測定したとき」など測定方法にも規制を加えたい。
また、これは予測だが、現在のボールに規制が加わらないと仮定すれば、上記「重量の制限」と「長さの制限」を新たな規制として施せば「使用本数制限」にも、現在の14本から12本あるいは10本などに見直すべき点が生まれるだろうと考える。

そもそも、ウッド系クラブのクラブヘッドを「木製に限る」と断ずれば、全ての問題点は解消されるような気もする。。。だいたい名称が「ウッド」なんだから、木でしょ。
職人技とも言える木工製品を、鋼鉄を使った工業製品にしたのは如何なものだろうか。

 

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

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