レッスンに従事して既に11年が経った。既に御聞き及びの御方も多かろうと思うが、小生のレッスン本が出版された。
小生のレッスンは、アマチュアの方、主にアベレージプレーヤーや初心者の方にゴルフを如何に伝えるかに重きを置いている。依頼を受けて彼らの思いに自分自身が納得すればプロゴルファーのコーチをしたりジュニアも診るが、主たるレッスンはアベレージクラスや初心者クラスの方へのレクチャーであり、ゴルフに悩みを抱いている方を如何に導くかにこそ使命感を持っている。
無論、今般の出版も、そういった方々へ「ゴルフの基本的な考え」を御伝えし、かつ「ゴルフの本質」を御伝えするなかで「ゴルフの本当の楽しさや面白さを知って頂きたい」という小生の思いが、日本経済新聞出版社さんに届いたと考えている。
本書の「あとがき」にも書いたが、この本は確かにアベレージプレーヤー脱却のノウハウ本である。
が、実は、少々ならずとも文章や構成、その言葉の使い方などに工夫を凝らしてある。それは、サラッと読めばアベレージプレーヤー用だが、じっくり読みこめば可成りの上級者にも今後のプレーに必ず役に立つという、立体的な作りになっているということである。無論じっくり読みこめば、プロゴルファーとて充分に役に立つ。
つまり、サラッと読めばスルッと頭に入る内容だが、繰り返し読めば読むほど深みが出てしまう内容だと言える。
アベレージクラスのアマチュアの方が読めば、笑いながらスッキリと気持ちよく頭に入るが、プロゴルファーやシングルハンデのアマチュアが読むと難解な内容となって跳ね返り、何度読み返しても理解することさえ難しい可能性が高い。ということで、シングルプレーヤー以上のゴルファーの方が、本書を手にしたときの注意点を記す。
『己に照らし合わせつつ読み解くべし。さすれば今後に光明を見出せると心得よ。その一条の光を頼りに、己を磨くが賢明なり』
本当に、面白い本が書けたと思っている(笑)