スウィングがある程度かたまってきたら、やはりクラブフィッティングをして、自分に合ったクラブを揃えたいものである。
アマチュアの方の多くは、「プロでもあるまいしフィッティングなんて必要ない」なんて仰る方が多いが、それは大きな誤解である。
寧ろ、練習量に制限のあるアマチュアの方にこそ、クラブフィッティングは重要だ。
プロゴルファーの場合、そもそもゴルフを職業にしているということから、多少自分に合っていないクラブでも、その練習量の豊富さと自己の持つスウィング知識を駆使することで、多少苦しむことはあっても、自分に合っていないクラブを使いこなすことが出来るようになるかもしれない。しかしアマチュアの方に、そんなことが可能かと言えば、答えはNOだからだ。
厳密に言えば、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、ウェッジは全て別物の道具である。御承知のように、長さも違えば重さも違う。長さが違えばライ角も変わり、重さはシャフトの重さが違うだけで恐ろしいほどの違いが現れる。
だとすれば、なるべく同じ感覚で振れるようにセッティングしておくことも重要な筈だ。
例えて言おう。300Yを軽く飛ばす松山英樹のドライバーを貴殿が使えば、飛ばすどころか、まともに打つことさえ困難になってしまうだろう。これは断言できること。松山英樹のクラブセットで、貴殿がいくら練習しても決して上手にはなれないのだ。逆に松山英樹が女性用やシニア用のクラブセットを使えば、世界で活躍するどころか、ろくなスコアも出すことが出来なくなってしまうだろう。
言わば上手になる為に、クラブフィッティングは有るのである。