フィッティングについて

スウィングがある程度かたまってきたら、やはりクラブフィッティングをして、自分に合ったクラブを揃えたいものである。
アマチュアの方の多くは、「プロでもあるまいしフィッティングなんて必要ない」なんて仰る方が多いが、それは大きな誤解である。
寧ろ、練習量に制限のあるアマチュアの方にこそ、クラブフィッティングは重要だ。

プロゴルファーの場合、そもそもゴルフを職業にしているということから、多少自分に合っていないクラブでも、その練習量の豊富さと自己の持つスウィング知識を駆使することで、多少苦しむことはあっても、自分に合っていないクラブを使いこなすことが出来るようになるかもしれない。しかしアマチュアの方に、そんなことが可能かと言えば、答えはNOだからだ。

厳密に言えば、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、ウェッジは全て別物の道具である。御承知のように、長さも違えば重さも違う。長さが違えばライ角も変わり、重さはシャフトの重さが違うだけで恐ろしいほどの違いが現れる。
だとすれば、なるべく同じ感覚で振れるようにセッティングしておくことも重要な筈だ。

例えて言おう。300Yを軽く飛ばす松山英樹のドライバーを貴殿が使えば、飛ばすどころか、まともに打つことさえ困難になってしまうだろう。これは断言できること。松山英樹のクラブセットで、貴殿がいくら練習しても決して上手にはなれないのだ。逆に松山英樹が女性用やシニア用のクラブセットを使えば、世界で活躍するどころか、ろくなスコアも出すことが出来なくなってしまうだろう。

言わば上手になる為に、クラブフィッティングは有るのである。

 

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

シングルプレーヤーの悩み

「シングルプレーヤーなのに30台のスコアが出せない」

ことに、片手ハンデ(ハンディキャップ5以下)を取得しているにも関わらず、よほど簡単なコースにでも行かない限りハーフラウンドのスコアで30台のスコアが出せないというシングルプレーヤーにとって、これは一種、切実な悩みだと言えるだろう。
確かに、ある時期、ある数ラウンドでは、ちゃんと30台のスコアを並べられたのだ。周囲のアベレージプレーヤーからは、本来まるでプロゴルファーの如く映るハンデ5以下(片手シングル)のゴルファーにも関わらず、自己分析をすれば、自分は明らかにハンデ10以下のゴルファーなのである。

「何年も前に取ったハンデだから」

これが、上記の悩みを抱えているシングルプレーヤーの大方の弁だ。言い訳にも聞こえるが、決してそうではない。本人は、ラウンド毎に誰よりも傷付き、傷心のなか、ゴルフ場からの帰りの車のなかや翌日に会社に通勤する車内で、悶絶の自問自答を繰り返す。
取引先のコンペで、ドライバーは曲がるわ飛ばないわ、アイアンはダフりばかり、ウェッジでもグリーンを外す有様で、頼みの綱のパッティングでも1mの距離を3回も外してしまえば、グロスで90を切れずネットも90ストローク。ラウンドするのが初めてのハンデ36の初心者にさえ負けてしまい、周囲の眼が「(昔は上手かった人らしいよ)」と言っているように見えてしまう・・・パーティの席で平静を保つのが困難極まりなかったのは、つい先日のことだ。

「もう誰にも相談できない」

これが、上記の悩みを抱えているシングルプレーヤーの心の声だ。
昔のアマチュア仲間には散々アドバイスを貰ったが、この状態は一向に改善されない。近所の練習場のインストラクターに相談したら、もともとシングルプレーヤーであることを信じてもくれない。
結局、誰にも相談できなくなってしまった。。。

しかし、である。そんな気持ちを分かってくれるゴルファーは必ず存在する。悩みを独りで抱え込まないことは、ゴルフというスポーツにとって有意義なことなのである。

 

 

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