アベレージプレーヤーの悩み

なぜ多くの人がアベレージプレーヤーを脱却できないのか。。。
よくある現象として今回は、「ドライバーが上手く打てるときはアイアンが当たらない」&「アイアンが上手く打てるときはドライバーが当たらない」という問題を挙げてみよう。

厳密に言えば、ドライバーとアイアンのスウィングは別物だ。
何を捉えて ‟そう申すか” と問われれば、それは、ボールに対するクラブヘッドの入射角の違いであり、フェース面の「どの部分で打つか」の違いだと言える。
さて、その「部分」をフェース面の上下部で言えば、ドライバーの場合は、フェース面のセンターないしセンター上部での打突が慣行されることにより「良い打感」に伴うナイスショットが顕現され、アイアンの場合は、フェース面の下部で打突されたときに、それが起こるという違いがあるわけだ。

すなわち、ドライバーで好感触の打点でアイアンショットを為そうとすれば、フェース面に当たる前に地面を叩いたり、たとえ当たったとしても弱々しいヒョロヒョロ球にしかならない。逆にアイアンショットで好感触の打点でドライバーショットを為そうとすれば、ゴロゴロと地面を転がっていく球になったり低いスライス球やフック球にもなるし、スウィング的な観点から見れば天高く舞い上がるだけの(テンプラショット)飛ばない当たりになる可能性もある。

だが、その「打点の違い」に対する反応は、往々にして練習を重ねていくなかで一種の反射として人体に取り込まれてゆき、知らず知らずのうちに潜在的な認識と成っていくものでもあるのだが、さて、アベレージプレーヤーの多くのかたが、そこまでの練習量を熟せるのか否かと言えば、それは矢張り難しいのではなかろうか。

そこで大切になることは、まず、その事実を知ることにあり、少ない練習量でも「その打点の違い」を顕在的にであっても認識することにあるだろうと考える。

 

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

【ゴルフコンペの幹事さん必見】ラウンドパーティの作り方

通常、ゴルフは、2~4人が一組のパーティを作ってラウンドする。
そこで注意点を一つ。

組(パーティ)を作るとき、その2~4名の合計ハンディキャップが、目安として「108」を超えてはならない。
また、そのハンディキャップの合計が「90」を超えてしまう場合には、キャディさんを付けてラウンドすべきと心得るべし。

ゴルフ場には大勢の人がゴルフを楽しみに来ているわけだから、自分達だけがプレーしているのでは無いことだけは確かなのである。ゴルフは、常に後続組のことに配慮してプレーすることが大切なスポーツである。自分のことしか考えられない人間は、ゴルフをプレーする資格が無い。

ハウス内の風呂や洗面所などを使う場合にも然り。後で使う人のことを考えて清潔に使うことを心がけるべきだし、コース内でも同様に、グリーン上でスパイクを引き摺って歩いたりしてグリーンを傷つけたりすることもダメな行為なのである。バンカーを均さないなど、後続の組に迷惑を掛ける行為は言語道断の仕業だと言える。

さて本題。合計ハンディキャップの例を挙げよう。

【例1】
ハンディ 18
ハンディ 18
ハンディ 36
ハンディ 36       合計108
※辛うじてパーティとして成り立つが、必ずキャディさんを付けてラウンドしよう。

【例2】
ハンディ  0
ハンディ 18
ハンディ 36
ハンディ 36       合計90
※セルフプレーでも辛うじて大丈夫。

後ろから回って来る人達が気持ち良く一日を楽しめるよう配慮することは、ひいては自分達が気持ち良くラウンドを楽しめることに繋がっていることを、決して忘れてはならない。

 

 

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【初心者向け】ドライバーの重心距離

スライスに悩んでいる人が、重心距離の短いドライバーを使えばスライスが治るなどということは決して無い。
ゴルフクラブの重心距離は、上級者が球筋をコントロールするなかで重要となるものだし、使用するそれぞれのクラブに準じた一定の流れを持っていることこそが重要な要素でもある。

例えば、9番アイアンでスライスしか打てない人が、重心距離の短いドライバーに変えることでドライバーのスライスが改善されるなんてことだけは無いのだ。重心距離は、ある程度スウィングが出来上がった人に有効な要素だとも言える。

初心者のかたには、まず、易しい初心者用ハーフセットを購入し、そのセットで108st(ダブルボギーペース)を破れるようになってから、ショップなどで自分のポテンシャルを計測して、新たなフルセットを購入されることを薦めたい。
初心者のかたが、ハーフセットであれフルセットであれ、自分のクラブセットを購入する際、インターネットで購入するなんてことは以ての外で、ゴルフショップの店員さんに相談するなど、ちゃんとゴルフクラブのことを知っている人を介しての購入をすべきである。それは「安物買いの銭失い」を避けるためでもある。

わけ知り顔にドライバーの重心距離を語ること無かれ。まずは、己のスウィングとゴルフを研くべし。
ゴルフの上達に近道など無い。ときどき「一か月で結果が出た」などと言う人が居るが、それは「柿の種を蒔いてから一か月後なのに柿の実が実った」と言うに同じアメージングストーリーである。

 

 

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そもそもクラブとは

以前このブログにも書いたが、今から27年前まで私は、茨城県龍ヶ崎市にある龍ヶ崎カントリー倶楽部に勤めて(私の場合は契約社員)いた。龍ヶ崎カントリー倶楽部の所属プロとしてツアーに参戦していたのだが、無論、オフシーズンを含む試合の無いときには、龍ヶ崎カントリー倶楽部のキャディマスター室で業務を行っていた。試合に出ても予選を落ちたりしたときには、勿論、キャディマスター室の業務や練習場など、ときにキャディに駆り出されたりしたものである。

ある日、スタート前の練習でごった返している練習場の業務を行っていると、古株のメンバーさんが私に声を掛けて来た。

「もの凄く飛ぶドライバーを手に入れたんだよ!」

「それは良かったですね!今日のプレーが楽しみですね♪」

「お前、試しに打ってみてくれよ!」

「困ります。僕が打っても飛ぶとは限りませんから・・・」

「とにかく飛ぶドライバーなんだから!お前が打ったら凄いぞ!」

渋る私の尻を蹴るように、そのメンバーさんは私を打席へと連れて行く。そして、その『飛ぶドライバー』を渡された私は、本当に困ってしまったのである。ロフト表示は10度だが、明らかに13度以上はあるし、シャフト表示はSなのに、そのシャフトは私には可成り軟らかいものだったからだ。・・・果たして俺は、このメンバーさんの期待に応えられるだろうか?
衆目のなか、おもむろに私は何発かを打った。
その打球は、まるでSWで打ったかのような高さに飛び出した。もの凄く飛ばないのである。青ざめたメンバーさんは、もっと力いっぱい打て!と言う。しっかり振り切ると、そのSWのような打球の高さに加えて今度は大きく左へとフックして行く。飛ばないどころか大きく曲がっていくのである。

「お前ふざけてるのか!?(怒)わざとだろ!(怒)」

そのメンバーさんは怒りに身体を打ち震わせている。私は「そんなはずないじゃないですか、クラブというのは個人個人に合ったものがあるんです」と、平身低頭で弁解をしたが聞く耳を持ってくれない。

30年くらい前のことである。当時は未だゴルフクラブの性能の認識が常識的ではなかったからこそ、こういったことも起こったのだ。
結局その古株のメンバーさんは、他のメンバーさんがたに私の悪口を散々言ってから亡くなってしまった。
私の不徳の為したことと反省はするのだが、今でも私の心に傷跡を残す【この誤解】に、後悔したくても何に後悔すれば良いのかさえ分からない自分が居ることも確かだ。

クラブは自分に合っているから他人にも合うであろう筈もなく、スウィングメソッドも然り、他人に合ったメソッドが必ずしも自分に合っているとも限らないのだ。

 

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

合格おめでとう♪

先日、今年のPGAプロテストが終わった。
今年のPGAプロテストは福岡県のザ・クラシックGCで行われた。
この最終ステージで4ラウンドを熟し、50位Tに残った者だけが、PGAのトーナメントプレーヤー資格を取得するわけである。

大きな大きな重圧のなか、この関門を乗り越えた者だけが、本当のプロゴルファーとなる。
この資格認定テストには、トーナメントに出場するためのクオリファイニングトーナメントとは全く違った重圧感があることは、かつて私も経験していることから、彼らの「思い」や「辛さ」をも充分に推し量ることが出来る。

さて今年は48位Tで55名のプロゴルファーが誕生した。
心から「おめでとう」の言葉を掛けると同時に、より一層の精進と、プロゴルファーとしての誇りと人格を養って欲しいと願う。
そう、彼らにとって、合格した「これから」のほうが、これまでよりも遥かに厳しい日々が待ち受けているのだ。

しかし何より嬉しかったのは、うちのスタジオまたは私に関わる研修生が、今年は3名も、このプロテストに合格したことだ。
だが、これからだ。これからが本当に大変だぞ! さらなる奮闘努力を期待する。頑張れぃ!

 

 

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