①ロケーション
ティグランドからグリーンに向かい南西方向へと微妙に高低差を下げていく1番ホールは殆ど真っすぐなホールである。
IPポイントに近づくにつれ左の林が少しづつフェアウェイへと張り出し、右サイドは右の林に少し隠れるようなダブルバンカーが配置されていて、樹高の高い左右の林に挟まれたフェアウェイエリアを狭く感じさせている。だが、そのロケーションから受ける圧迫感とは裏腹に、このホールのフェアウェイはスターティングホールに相応しく比較的広目の造りとなっている。
②ティーショット
2nd地点に於ける左サイドの基点となる最もフェアウェイ側に迫り出した松はフルバックティから凡そ250y。また、右サイドの基点となる右バンカー先端を越える為に必要な距離は凡そ260y。故にティショットに最適となる球筋は『ドローボール』だ。右バンカー左サイドからフェアウェイ中央付近へと入り込むドローボールを打つことで最適ポジションを得易くなる。2ndでグリーンを狙う最適なポジションは、上記に述べた左サイドの基点となっている松樹を越えたフェアウェイ中央ないし、やや左サイド。
捕捉すれば、この地点までドライバーで打つことが出来るティマークを選択してプレーすることが、龍ヶ崎カントリー倶楽部の面白さを満喫する為の必須条件だと言える。目安としては、ドライバーで260y以上の飛距離を持つ者ならフルバック(黒ティ)を、240y以上の飛距離ならバックティ(青ティ)を、220yくらいならフロントティ(白ティ)を、そして190y以下の飛距離ならばゴールドティを選択すべきで、それ以外のティグラウンドを選択してプレーした場合、ティショットの難易度が著しく低下する為、龍ヶ崎カントリー倶楽部18ホールズの持つ本来の面白さを感じ取ることは出来ない。
③2ndショット
2nd地点からメイングリーンを望むと、メイングリーン手前の右サイドにもダブルバンカーが配置されていることが分かる。このダブルバンカーはメイングリーン攻略に於けるボギールートの難易度を上げる為に配置されていることは明白で、それは花道がグリーンの向かって右前方に存在するからであり、グリーンの傾斜も右手前へと全体に流れているからでもある。
可成り強い受けグリーンでもある全体に右傾斜を持つメイングリーンでピンに対して最良のポジションを得るためには、2ndショットにも『ドローボール』が要求される。
即ち、このホール攻略に於ける要点は、洗練されたドローボールを積み重ねることにある。但し、サブグリーンのとき、手前であれ奥であれピンが右サイドに切られている場合のみ、このホールに『フェードボール』が好ましいという場面が登場する。
④グリーン周り
グリーン周りの攻略ポイントは、どちらのグリーンに於いても、双方のグリーン左サイドに配置されているバンカーに入れてはイケないという点である。が、しかし、メイングリーンの左奥にピンが切ってある場合と、サブグリーンでは右奥方向にかけてピンが切ってある場合のみ、その限りではない。また、砲台グリーンでは無いにも関わらず如何なるシチュエーションに於いても、グリーン奥からのアプローチはノーチャンスと心得るべし。
⑤パッティング
双方のグリーン共に、どの位置にピンが切られていようとも、絶対にピンよりも手前に乗せる必要があると断言できるほど奥から手前に向かっての傾斜が強い。メイングリーンではピンの右手前、サブグリーンではピンが右なら左手前でピンが左なら右手前からの、ファーストパットを求めるべきが定石である。
獲ようと欲すれば取りこぼす。。。このグリーンでは、高慢ちきな人間は3パット以上の憂き目に遭い、謙虚である人間にこそ福音が与えられることを決して忘れてはならない。龍ヶ崎カントリー倶楽部の1番ホールは、言うならば、謙虚さを確りと備えた人間性を求めてくるホールだと言えるだろう。