龍ヶ崎カントリー倶楽部のホール構成

龍ヶ崎カントリー倶楽部は、OUTおよびINの各9ホールで構成されている18ホールズのゴルフコースである。
OUT&INともにミドルホールでスタートしミドルホールで終了するという構成となっていて、各ホールに2つのグリーンを擁し、現在は「Oグリーン」「Cグリーン」と称されている。
また各々のホールは変化に富み、似通ったホールは一つとして存在しない。無論、ブラインドホールも存在しない。即ち龍ヶ崎カントリー倶楽部は、すべてのホールに於いて、それぞれのティーグラウンドからそれぞれのグリーンの眺望が可能なゴルフコースである。
上記これらの要素も、龍ヶ崎カントリー倶楽部のホール構成の完成度の高さを物語っている。

現代の龍ヶ崎カントリー倶楽部は、Cグリーンの全長が6773yと表示上では短めに感じるかもしれない。しかし、実際にラウンドしてみると不思議なタフさに驚かされる。メインであるOグリーンの全長は7047yだが、体感的には7200yクラスのタフさを持っている。かつて私が在籍した頃のOグリーンの全長は7020yほどだったが、やはり確りとタフだった。
距離の変更は、1992年に開催された日本オープンで、多くのプロがロングホールでの2オンに成功したことに由来している。龍ヶ崎カントリー倶楽部は、比較的ロングホールが短いのだ。しかし、これを良しとしなかった方々が、2番ロングホールと17番ロングホールのフルバックティーを後方に伸ばした。殊に2番ロングのティーグラウンドは大きく後方に伸ばしてしまい、これが龍ヶ崎カントリー倶楽部のホール構成に問題を生んだと私は考えている。

そもそもの龍ヶ崎カントリー倶楽部は、Oグリーンでプレーする場合にはINコースのほうが長く、Cグリーンでプレーする場合にはOUTコースのほうが長いという特長を持っていて、それはフルバックからフロントまでどのティーグラウンドからプレーするに於いても変わることは無かった。この特長は、設計者である井上誠一先生のコース設計の妙だったと考えるが、1992年の日本オープン開催後のフルバックティー増設で、この ‟妙” が失われてしまった。なぜ井上先生は、Oグリーンでプレーする場合とCグリーンでプレーする場合とに、このような ‟妙” を設けたのか? それは、ホール設計およびホール構成に於ける大切なコンセプトの一つだったと考えられる。これほどまでに考え抜かれて創られたコースが他にあるのか。。。龍ヶ崎カントリー倶楽部が内側から輝きを放つ理由、然りである。
その優れた設計者の芸術的とも言える設計コンセプトに手を入れた。
現在の7047yは、OUT=3529y IN=3518y Oグリーンのフルバックティのみは、OUTが長くINが短い。ホール構成に於ける井上先生の珠玉のコンセプトが逆転してしまっている。

龍ヶ崎カントリー倶楽部は2グリーンを擁するが故か、何万回ラウンドしても飽きの来ないホール構成を持っている。名匠・井上誠一先生の心の籠った逸品であることに疑いは無い。

 

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

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