運気

『運気』 というものがある。

いわゆる、個人が持っている “運” のことである。この世には運のイイやつも居れば悪いやつも居ると言われている、いわゆる “運” のことだ。
辞書で紐解けば、「自然現象に現れる人の運勢」とある。
だとすれば、人間の運気そのものを計るモノサシの一つとして、その人間に付いて回る「天候」があってもおかしくはない。

『雨男』 という言葉がある。やはり辞書を紐解けば、「その人が何かしようとしたり現れたりすると雨になると揶揄されている男性」とある。
冗談ごかした言葉ではあるものの、長年に亘って人間をヤッていると、そんな人が本当に存在していることに驚かされることが度々ある。
聞けば、ゴルフの時は往々にして悪天候に見舞われるという人がいたりする。本当に? と重ねて聞いても、確かに雨が多い、と答える。
しかし、その逆も然り、晴れてばかりだ、という人もいるのである。
では、この二人が一緒にゴルフに行ったとすれば、いったい、どちらの天候になるのだろうか? 興味深い。
「妖怪アメフラシ VS 究極の晴れ男」 となるわけだ。

子供の頃に年寄りから「好い運気を持っている者には天候さえも味方する」などと、聞かされた。「どんなに優れた人だって、運が良くなきゃ何も成せないんだよ」とも聞かされた。そして、、、「人間というのは、たった一人じゃ何も出来ないんだよ」とも。。。

どうやら『運気』というものには匂いがあるようで、強い運気を持った人にはやはり強運を持った人間が集まって来るようだ。これも昔から、よく聞く話。故に、晴れ男の集合体に敵する集合体など皆無だという道理となる。
しかし、、、である。究極の晴れ男たる者の心には、そよぐ風のなかで陽の光に包まれた一日のゴルフがあるだけで充分だというような大らかな気持ちがあるのではなかろうか。晴れ男とは、、、きっと、そんな人物でもある筈だ。

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

「飛ぶドライバー」 を手にする方法

ドライバーの「飛距離アップ」に必要なものが何なのかは、前項に書いた通り、自分のスウィングを改善すると同時に自分に合ったドライバーを手にすることにある。

スウィングの改善は、皆さんが練習場で練習すること然り、それはゴルフ雑誌で書いてあったことを試してみたり、書店の書棚から引き抜いたレッスン書に書いてあることを試してみたり、はたまた、ごく自分に近しいシングルプレーヤーから教えを受けたことを試してみたり、自分が通っているレッスン場に在籍するプロから教えられたことを試してみたりすること。これらは全て具体案である。

では、飛ぶドライバーを手にする最も具体的な方法とは?

前項で書いた通り、「①ゴルフに精通した者のクラブフィッティングを受けること」 が一つの方法である。
またそれ以外には「②自らがゴルフクラブに精通し、試打を重ねるなかで自らでクラブフィッティングを行うこと」となるが、この「②」は少し難しい。何故なら、自分では中々判断がつかないからだ。だとすれば「③自らがゴルフクラブに精通するなかでクラブに精通した者のクラブフィッティングを受けること」・・・この「③」の方法が、飛ぶドライバーを手にするための具体案として最良だとされている。

しかし私は、そうは思わない。プレーヤーとして長く試合を転戦するなかで弾き出した私の答えは、「クラブフィッティングの相談が出来る絶対的に信頼できる人を作ること」こそが最良だという見解。

 

表題「飛ぶドライバーを手にする方法」の回答 ↓

『飛ぶドライバーを手にする方法とは、ゴルフやゴルフクラブに精通した信頼できる友人を作ること』にある。

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

本当の「飛距離アップ」。

ゴルファーなら誰でも、今よりも飛ばしたいと願っている。

焦点として 「飛距離アップ」 を論じると “クラブを変える” こと、次に “スウィングを佳くする” こと、に行き着く。
アイアンの場合、飛距離はロフトが決めるので、いま使っているアイアンセットよりも番手毎にロフトが立ったモデルに変えるだけでも飛ぶ。しかしドライバーを含めたウッド系クラブの場合は単純に “立ったロフトのクラブに変えれば飛ぶ” ということはない。使用者にマッチした道具選びをする必要があるのだ。
無論、巷の「このクラブは飛ぶ」という噂を聞いてドライバーを変えたら飛ぶようになるわけもない。故に、フィッティングをすることが最も重要となる。

では、既に記した通り、「アイアンの飛距離はロフトが決める」と端的に表現できるとすれば、さて、ドライバーの飛距離は何が決めるのか。。。それは、①打出角 ②スピン量 ③ボール初速 の要素の兼ね合いである。
そこには必ずしも 『ヘッドスピード』 という要素が介在しないことを知っている必要もあるだろう。巷の “嘘” に惑わされてはいけない。単にヘッドスピードが速ければ飛ぶなんてことは嘘なのである。

自分に合ったヘッドを選択し、自分に合ったシャフトを選択する。また、自分に合ったスウィングバランスや自分に合ったクラブの長さなども必ずある。しかし、それを見極めるのが難しいのも事実だ。
だから私は、昔から、自分が教えて来た生徒さんがたがクラブを買い換えたいというときには必ず同行させて欲しいと願い出て、まずは生徒さん本人が気に入るモデルをショップで物色するなか、ショップの店員さんに対して私は、その生徒さんに最も合うであろうスペックを事細かにオーダーしつつ、いざクラブの購入時にはディスカウント交渉までをも担当させていただいた。
その理由は、生徒さんを長く診ている関係上、生徒さんのゴルフそのものを本人よりも “私のほうが知っている” からに他ならない。スウィングレベルが向上したことによって、旧来のクラブでは充分な力量が発揮できなくなった生徒さんがたが、より愉しいゴルフを、より安価にクラブを購入されることによってコース上に顕現できることこそが、私のメリットである。

ここに断言する。あなたの信頼できるコーチがクラブに精通していれば、そのコーチこそが、あなたにとって世界最高のクラブフィッターだ。彼らはあなたを、計測機器では測れない部分をさえ熟知しているのだ。本当の「飛距離アップ」は、自身のスウィングを佳くすることと、自身のクラブを佳くすること、その二つの要素の相乗的な効果でしか成し得ないものだと言えよう。

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

感動

2016マスターズトーナメントが幕を閉じた。
御存知の通り、松山くんが2年連続でベスト10フィニッシュを決めてくれた。
私は約40年間に亘って、このマスターズトーナメントをTV観戦しているが、これほど感動を覚えたことは、そうそう無い。日本人が、マスターズトーナメントで、堂々と、且つ当たり前のように優勝争いに絡んでいたのである。
これは凄いという言葉を超えた凄いこと。恐らく、アジア地域のゴルファーの殆どのゴルファーは松山くんの素晴らしいプレーに大きな期待感を抱きながら、四日間の行方を見守っていたはず。もちろんプロもアマも問わずである。

残念ながら、日本人を除いてのアジア地域の人々は、、、かもしれないが。

昨日の日曜日、マスターズの三日目のTV放映がラウンドレッスンを私が行うべき某ゴルフ場のフロントロビーにて映し出されていた。私は松山くんのプレーが気になって仕方がなかったし、世界に名だたるスーパースター達のプレーに対する見解を述べるのも立派なレクチャーの一つだと思って、このマスターズTV観戦を、スタート前に行うレッスンとして活用させていただいたのである。
ところが、である。私の生徒さんがた以外には、フロントロビーの超大型テレビの前に足を止める人が居ない。自分達が趣味にしているゴルフで、しかも世界の祭典でもあるマスターズで、自分達と同じ日本人が大活躍をしているにも関わらずTV観戦をしている我々に、「松山英樹はどうですか?」と声をかけて来る人さえ居ない。

しかし日本人。殆どルールも知らないようなサッカーやラグビーには熱狂するようだし、錦織くんが頑張っていると報道されればテニスに熱狂するのである。

いまの日本人。きっと、「これが美しい」と報道されれば美しく感じ。「これが感動的だ」と報道されれば感動するのだろう。
誰かに指示されなければ “感じることさえ出来ない” のか。
『感動』は、共有すべきを強要されるものではありません。

ゆっくりと周りを見回してみる。・・・胸を打つ風景を感じるかもしれない・・・心を打つ何かを感じるかもしれない・・・。自分が何かに感動したことを、誰に影響を受けたものではない感動を、家族や友人に話してみよう。
豊かな感受性を持って、より有意義な人生を歩みたいものだ。

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

猿亭主

私は幾度となく幾人となく見ている。
長年プロゴルファーをヤッてると、ゴルフ場に来場する御客様には年月の経過とともに “ある変化” を見出すことがある。

当初、そう、御若い頃には、ゴルフが上手な旦那さんが、ゴルフを始めたての奥さんを従えてゴルフ場にヤッて来る。
怒鳴り声も。「そうじゃない!何をヤッてるんだ!」とか「お前は何度教えたら解るんだ!スウィングはこうだ!」って塩梅に、連れられて来た奥さんは旦那さんに怒られ怒られ一生懸命ゴルフ場を駈けずり回らされるという構図が、そこにはある。
旦那さんは、あたかも絶対君主のように奥さんに振舞うのだ。

しかし数年後、その構図に変化が起こる。それは、往々にして起こると言えて “なんちゃってシングル” だった旦那さんが歳を重ねることによって、ある時期から、奥さんのほうがゴルフが上手くなってしまうことがある。歳を取ると、男は体力が落ちる一方だが、なぜか女房はどんどん強くなる。
ゴルフの上手い下手は、妙なくらいに人間の上下関係に影響力を持っているようで、それは、家庭内でも同様に作用する。じつに家庭内に於いても夫婦間の上下関係は見事に逆転する。
「パパ!ほら、なにやってんのよ!」。まさに下克上だ。

数年前に奥さんを従えてゴルフ場のフロントに訪れた氏は、フロントで本日の挨拶をしながらサインをしている奥さんの後ろで荷物を持って立っている。「パパ!はい、行きましょう」などと言う奥さんの後ろに付き従う旦那さんは、まるで猿回しの猿。

世の男性諸氏よ。
いついつまでも奥様に尊敬されるゴルファーたれ。

 

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】