『運気』 というものがある。
いわゆる、個人が持っている “運” のことである。この世には運のイイやつも居れば悪いやつも居ると言われている、いわゆる “運” のことだ。
辞書で紐解けば、「自然現象に現れる人の運勢」とある。
だとすれば、人間の運気そのものを計るモノサシの一つとして、その人間に付いて回る「天候」があってもおかしくはない。
『雨男』 という言葉がある。やはり辞書を紐解けば、「その人が何かしようとしたり現れたりすると雨になると揶揄されている男性」とある。
冗談ごかした言葉ではあるものの、長年に亘って人間をヤッていると、そんな人が本当に存在していることに驚かされることが度々ある。
聞けば、ゴルフの時は往々にして悪天候に見舞われるという人がいたりする。本当に? と重ねて聞いても、確かに雨が多い、と答える。
しかし、その逆も然り、晴れてばかりだ、という人もいるのである。
では、この二人が一緒にゴルフに行ったとすれば、いったい、どちらの天候になるのだろうか? 興味深い。
「妖怪アメフラシ VS 究極の晴れ男」 となるわけだ。
子供の頃に年寄りから「好い運気を持っている者には天候さえも味方する」などと、聞かされた。「どんなに優れた人だって、運が良くなきゃ何も成せないんだよ」とも聞かされた。そして、、、「人間というのは、たった一人じゃ何も出来ないんだよ」とも。。。
どうやら『運気』というものには匂いがあるようで、強い運気を持った人にはやはり強運を持った人間が集まって来るようだ。これも昔から、よく聞く話。故に、晴れ男の集合体に敵する集合体など皆無だという道理となる。
しかし、、、である。究極の晴れ男たる者の心には、そよぐ風のなかで陽の光に包まれた一日のゴルフがあるだけで充分だというような大らかな気持ちがあるのではなかろうか。晴れ男とは、、、きっと、そんな人物でもある筈だ。