先般、ちょっとしたイベントが都内であり、そこで東京の有名インドアゴルフスクールが会して個々にレッスンをするという企画があった。憚りながらうちのスタジオにも御呼びが掛かって参加させて頂いたのだが、ここで驚くような事実が・・・。
スクール名を列挙するには問題があるから挙げませんが、なんと、参加したスクールのインストラクターのなかでプロライセンスを所持していたのは私と私のスタジオのインストラクターのたった二人。その他、参加したスクールのインストラクターの全てが、話を聞くと、全てのインストラクターが素人さん。どころか、スクールでインストラクターをヤルまでクラブを握ったことさえなかったという人も居た・・・いやはや驚いた。なんとなく、東京のインドアゴルフ業界では全くの素人さんが教えているケースが多いとは聞いてたが。ここまで、とは。彼らは、レッスン書を頼りに自分のスクールでゴルフを教えているそうです。
しかし、そんな彼らですが、打ち解けて話を聞いてみると、これが中々立派な考えを持っている。「とにかく多くの人にゴルフを始めて貰いたい」と言う。・・・私は正直、感動した。
私自身は、『プロゴルファーたる者はゴルフの伝道師たれ』という一家言を持っているが、その実、プロライセンスを持っている者ほどレッスンという仕事を軽んじている風もあり、自意識過剰からなのか、すぐヘコたれてしまう者ばかり。
そんなレッスン業界にあって、多くの方にゴルフを伝播するという仕事に正に真摯に立ち向かってくれているのが、彼らのような素人さんインストラクターだったりするわけである。
この『事実』に対して、本当の意味で襟を正さなければならないのは、寧ろプロゴルファーのほうだということを知った。
「僕らのところでゴルフを知って、本当のゴルフを合田さん達のようなプロゴルファーに教えて貰えれば、それで僕らは幸せなんですよ」・・・彼らの言葉に嘘は無いと感じた。
彼らは確かにプロゴルファーよりもゴルフのことを知らないかもしれないが、立派なゴルフの伝道師。私は彼らに、ありがとう。という言葉を残した。
