暮れは30日まで仕事をしたものの、31日~1月3日と、久々の4連休。また、5年ぶりに家族と正月を過ごすことが出来た。
6人家族が揃って、たくさん話をすることが出来た。初日の出を見に、近所の不動院まで久しぶりに走ることも出来た。
女房とは何時も通り、四方山話これからのことなど沢山の話をしたが、此処に長男が入っての話は初めてのことだったかもしれない。長男は既に就職をしていて、もうそろそろ23歳になる。
長女は今春、専門学校を卒業する時期を迎えていて、家族の中で大人の話が出来たのは大変有意義だった。私と女房、長男と長女、という我が家のなかで成人している4人だけで会話する時間が持てたのも良かった。
やはり専門学校生の次女は、言葉の端々から、将来に於ける目標なども漫然とではなく自分のなかで明確なものとして捉えられるようになっていると感じられた。この娘は本当に逞しくなった。
高校生の次男には、同じスポーツで頑張っている長男に、一手御指南の心を持って教示を仰げと示唆したところ、満面の笑みを以て兄貴に「御願いします!」と自らの頭を下げていた。後になって長男が、「ありがとう。嬉しかった」と私に言って来た。私としては、23歳にして人の心を汲み取れる人間になっている長男の精神性の高さに無上の喜びを感じた。
正月休暇最後の日。居間で寛ぐ4人の子供達を、女房と二人でキッチンから眺めていると、ふと「みんな善い人間に成長しつつあるな・・・」という言葉が自分の口を突いて出て、不覚にも少し声が詰まってしまった。
その言葉を聞いた女房は、私の顔を仰ぎ見て「お父さんの御陰だね」と笑った。私は女房に感謝を込めて「いや。お母さんの御陰だよ」と答えた。女房は子供達に眼を移し「じゃあ、二人の御陰だ」と笑みの眼を細めた。