プレーヤーの特徴③ ・・・ ツアープロ=江連忠のこと

つづき・・・

当時の江連くんが克服すべき問題点の最も大きなものは、プレーリズムの悪さだと私は感じていたわけです。

そんな彼に私が、ツアー競技で確りと戦っていくことを強く望んでいたのは、その一連の問題点を江連くんが、試合の大事な場面を多く経験してさえいけば、必ずや克服できると考えていたからに他なりません。

明らかに私よりも江連くんのほうが、プレーヤーとしてのポテンシャルは高かったように思います。

ところが江連くんは間もなく後に、レッスンプロへと転身し、プレーヤーを育てる道へと進みました。

その後、江連くんと夕食を一緒にする機会があり、彼に、なぜプレーヤーとしての道を諦めたのか? という質問をしました。

その時、江連くんはこう答えたのです。

 

僕は合田さんの特徴ともいえる一つの才能に欠けているんです。

それは…努力し続ける、という才能です。

 

「努力する」

 

これを才能だと捉えることに異論があるように、この江連くんの褒め言葉とも貶し言葉とも取れない一言に私は、彼のプレーヤーとしての限界を見たような気がしたのです。

その後、私は日本プロに優勝し、江連くんはレッスンプロの大家となりました。また、江連くんのレッスンに於ける功績は高く、彼が尊敬に値する人物に成長し得たことに異を挟む余地はありません。

 

ただ、結果は別として私にも、「努力する」という才能があるとは思えなかったのですが…(笑)

【Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック】

プレーヤーの特徴② ・・・ ツアープロ 江連忠のこと

・・・つづき
もちろん私は、江連くんとも、ツアー競技で一緒に回ったことがあります。

江連くんは、なかなかの飛ばし屋でしたが、何より思い切りの良いポジショニングを、コース戦略のなかに展開させようとするプレーヤーでした。

ショット力の高いプレーヤーだったわけです。

柔軟性の高い上体の捻転から、下半身のパワーを活かしたスイングはリズム感も良く、何より太いスイング軸を持っていたので、スイングの再現性が高いように見えました。

身体能力に於いて、非常に高いポテンシャルを示すスイングだったわけです。

ショートゲームも悪くはなかったしプレーへの集中力も高かった江連くんですが、一つ難点を挙げれば、大事な場面やプレッシャーのかかる展開になったとき、極度に “プレーリズムが悪くなる” ようでした。

ゴルフを論じるときに重要なもののなかに『リズム』という項目があります。これは大別すると、「スイングリズム」と「プレーリズム」が挙げられます。
つづく・・・

 

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2015 日本プロ観戦記

私が日本プロゴルフ選手権(日本プロ)に優勝したのは1994年ですから、今年の日本プロは、あれから21年後の大会です。

GohgAの会員さんの御一人が、今年の日本プロの会場である太平洋クラブ江南コースのメンバーさんであるという関係から、この素晴らしいコースを何度かラウンドレッスンで利用させていただきました。

そこで、御世話になった太平洋クラブ江南コースへの御挨拶も兼ね、私、今年は日本プロの観戦に行って参りました!(笑)

じつは私、日本プロを観戦するのは初めてのこと。

選手として何度も何度もトライし、悔しい思いや、身に余る光栄な瞬間を味わった試合の会場は、例え違うコース(日本プロ会場は毎年コースが変わります)であっても、私にとって感慨深い場所であることに初めて気がついたんですね。

コースに着くと、昔から見知った関係者の方々と久しぶりに御話をし、まずはキャディマスター室に顔を出して、「御疲れ様です!大変でしょうけれど頑張って下さいね」と御挨拶させていただくと、そこに茂(野仲茂プロ)が「合田さん!!久しぶりです」と笑顔で現れ、背中ごしには「ロビーに合田さんの優勝シーンが流れてますよ!」と気さくな多一(手嶋多一プロ=昨年の日本プロ優勝者)の声がかかります。さらに大輔(丸山大輔プロ)が、正則(小林正則プロ=日本オープン歴代優勝者)が、寛(岩田寛プロ)や勝昌(宮本勝昌プロ)が、そして亨(鈴木亨プロ)が…みんな笑顔で挨拶に来てくれて…私は本当に、善き戦友達に恵まれたと、目頭が熱くなって参りました。

素晴らしいコースで、素晴らしいギャラリーに囲まれて自らの全力を尽くす喜びは、プロゴルファー冥利に尽きるというもの。

初夏の新緑がキラキラと眩しいなか、男達の熱い闘いを確りと堪能しました。

さて、みんなと握手を交わしながらという感じで一頻り観戦をしたあとです。

レストランに上がると、懐かしいジャンボさん(尾崎将司プロ=ジャンボ尾崎プロ)の御姿が…

いまの私は東京は茅場町でレッスンスクールを営む一介のレッスンプロです。

私の近況報告に頷いてくれるジャンボさんの眼は決して優しいものではありませんでしたが、「頑張れ」とだけ一言、絞りだすような声で頂戴した次第です。

かつて、日本のプロゴルファーは、プロになる切っ掛けが“ジャンボ尾崎に憧れて”だったですし、プロとして試合に出て“ジャンボ尾崎に鍛えられて“、ゴルファーとして、また人間として成長することが出来た者も多かったはずです。

当時のジャンボさんのカリスマ的な強さは、スタープレーヤーの本質を表すものだったと、そんな風に私は思っています。

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プレーヤーの特徴①

GohgA(合田洋ゴルフアカデミー)のインストラクターは、それぞれに“得意な分野”を持っています。それは、ゴルフも他のスポーツと同じように、自分を突き詰めていくなかで、得意なカテゴリーと不得意なカテゴリーが生まれてしまうからです。

例えば、プレーヤー個々に“ショットが得意なプレーヤー”とか“ショートゲームが得意なプレーヤー”といった特徴を持つ、といったことなどです。

私はツアーに参戦した期間が比較的長かったし、ゴルフを突き詰めていくことにこそ興味を抱いていたタイプなので、試合で一緒にラウンドした多くのプロゴルファー達の特徴をノートに書き留めたりして、彼らの持っている何かを学び取ろうとしていました。そういったことも、御客様に対する現在の私のレッスンに大いに生きているのだろうと思っています。

さてさて今日、日本のレッスンで有名なプロを挙げれば、江連忠くんが筆頭です。優れた理論を持ち、卓上論ではない実戦的スイングをレクチャーしています。

そんな彼の優れたレクチャーは、彼がレッスンプロに転身する前のプレーヤー時代の経験に、確りと裏打ちされたものがあるからだと言えるでしょう。 ・・・つづく

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新緑

意を決して東京に住まうようになってから4ヶ月が経とうとしています。

合田洋ゴルフアカデミーを運営するなか、会員の皆さんが、楽しく♪より早く上達できるよう、レッスンスタジオ内の充実に努める毎日を過ごしております。

御陰様で会員数も少しずつ増えて、私のラウンドレッスンも徐々に行えるようになってきました。

 

御客様と新緑の眩しいゴルフ場を訪れると、かつて私にとって当たり前の風景だったゴルフ場が、これほど自分の心に安らぎを与えてくれるものだとは…

田舎者の私が初めて東京に住んでみて、都会に疲れた心を、ゴルフ場が、これほどまでに癒してくれるものだとは…思いもよらなかったんですね。

 

ゴルフが出来て本当に良かったと感じています。

 

まぁ、私はプロゴルファーなのでゴルフが出来るのは当たり前のことですが、もしも普通にサラリーマンとして東京に勤めていたとして、仮にゴルフの無い人生とゴルフの有る人生の「どちらかを選ぶしかない」のなら、ゴルフの有る人生を選ぶのが賢明であるだろうとの結論だと言えます。

 

私は四国の山奥に実家のある人間ですから、夏に渓流釣りもすれば、冬には叔父に連れられて狩猟にも行ったり致します。若年の頃には渓流の岩々を飛び歩き、春夏秋冬の山野に親しみ、瀬戸内海の風景に郷愁を抱く人間です。

 

しかし

 

あらゆるアウトドアライフも、ゴルフの魅力には敵わないんですね♪

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